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Photoshop CS4の新機能-被写界深度の拡大

AdobeのPhothoshopCS4の新機能である被写界深度の拡大機能を試して見ました。
本家Adobeの新機能の紹介はこちらです。
まず最初に被写界深度とは、写真を撮影したときにピントが合う前後の距離の事を言います。
厳密には、ピントはフィルム(あるいはCCDなどの撮像素子)から、特定の距離にある一点にしか合いません。ところが、ピントが合っていなくても、あっているように見える前後の範囲というものがあります。
それを被写界深度と呼び、カメラのレンズの焦点距離が短いほど、絞りを絞り込む(F値を大きくする)ほど、被写体から離れて撮影するほど、その被写界深度は大きくなります。

逆にいうと、レンズの焦点距離が長くて、被写体をレンズに近づけて大きく写すほど、被写界深度は小さくなり、ピントがあっているように見える前後の距離は小さくなります。

被写界深度と絞りの関係については、過去の記事にある
商品撮影は絞りを活用する-被写界深度の紹介
商品撮影は絞りを活用する-続被写界深度の紹介
商品撮影は絞りを活用する-続々被写界深度の紹介
を参考にしてください。

さて、オークションに出品するときの商品撮影で、特にミニカーなどの小物を出品するときは、出品物の詳細がわかりやすいように、できるだけ被写体に近づいて大きく写す必要があります。
たとえば、下の写真のようなおもちゃを出品する場合を想定してみましょう。
パジェロのおもちゃと被写界深度の関係
このパジェロのおもちゃは全長が10cmぐらいで、撮影はデジタル一眼レフのα700を使用して撮影しました。使用したレンズの焦点距離は105mmで、35mmフィルム換算で157mmになります。
レンズの先端からおもちゃまでの距離は40cmほどです。

これぐらい被写体に近づいて撮影すると、絞りを大きく絞り込んでも、模型の先端から、後ろまでピントを合わす事は難しくなります。この写真の場合はF8.0まで絞り込みました。

もう少し絞り込めば、多少被写界深度を大きくすることはできますが、回折現象により、画像のシャープさが損なわれたり、シャッター速度が遅くなることによる、撮像素子が熱を持ち、特有のノイズが増えてしまいます。

またレンズの最短撮影距離付近で撮影する場合は、絞りを極端に絞り込んでも、被写界深度はそれほど大きくなりませんので、ほどほどにとどめておくほうが状態の良い写真が撮影できます。

とはいえ、商品撮影では画面のすべてにピントがあった写真にしたいのも事実です。そんなとき、プロカメラマンは、「あおり」と呼ばれるテクニックが使用できる特殊なレンズやカメラを使用します。キャノンやニコンのカメラであれば、これらのあおりが使える特殊なレンズがラインナップされていますが、残念ながらα700に使用できるコニカミノルタやソニーのレンズには、あおり撮影ができるレンズが発売されていません。

そこで、PhotoshopCS4の出番です。PhotoshopCS4からは、被写界深度の拡大という、とても便利な機能が追加されました。これは、ピントの位置を順番にずらしながら、何枚か撮影して、その中から、ピントのあった写真だけを抜き出して合成する便利な機能です。

被写界深度の拡大機能を使用するには、ピント位置を順番にずらした写真を撮影します。たとえば、今回の場合は、冒頭の写真のほかに、以下の4枚の写真(合計5枚)を撮影しました。
被写界深度の拡大用の素材-2枚目
被写界深度の拡大用の素材-3枚目
被写界深度の拡大用の素材-4枚目
被写界深度の拡大用の素材-5枚目
サムネイルでは少しわかりにくいと思いますが、最初の写真から徐々にピント位置をおもちゃの後ろ側に移動させています。写真をクリックすると拡大した画像が見られます。
(オリジナルの写真を横幅を1024ピクセルに縮小しています)

話は脱線しますが、このようなピント位置だけをずらした写真を撮影するときは、カメラを三脚にしっかりと固定して、ピントはオートフォーカスに頼らずにマニュアルであわせる必要があります。デジタル一眼レフでは、フォーカスフレームと呼ぶピントをあわせられる場所がファインダー内の数ヶ所~10数ヶ所に固定されています。そのため、今回のようにカメラアングルを変えずにピント位置を微妙に変化させていくような撮影ではオートフォーカスを使うことはできませんので。

このようにピント位置をずらした写真をいくつか用意して、ピントの合った範囲だけを選んで合成すれば、模型のすべての場所にピントがあった写真が作れます。

PhotoshopのC3以前のバージョンでもレイヤーの自動合成や拡大縮小、レイヤーマスクを駆使すれば、同じような写真を合成することは不可能ではありません。ですが、非常に多くの手間と時間を要してしまいます。

なにせ、ピント位置を変えると、変わるのはピント位置だけではなくて、被写体の写る大きさも微妙に変わってしまうからです。そのため、その大きさを微調整しながら、ピントの合った範囲だけを抜き出して合成するのは・・・・ちょっと人手では大変ですね。

それがPhotoshopのCS4では、メニューから選ぶだけで、一度でほぼ完璧な合成をしてしまうのですから、とても手軽です。とずいぶん前置きが長くなってしまいましたが、百聞は一見にしかず。合成した写真をお見せいたします。
被写界深度の拡大-完成画像

いかがでしょうか?模型の先頭から最後尾までバチッとピントが合っているでしょ?
最後の写真もサムネイルをクリックすると、写真が拡大されます。

これで、無理に絞り込んで画像を荒らした写真にしなくてもいいですし、なにより高価なあおりレンズを購入しなくても(ラインナップに無いからソニーユーザは買えないけど)、手軽にパンフォーカスの写真が作れてしまいます。CS4をお持ちの方で、また試してしない皆さんは、ぜひお試しください。







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商品撮影の素人写真家(笑)
プロカメラマンではありません。コンテストなどの入賞経験もありませんが、2008年にフォトマスター検定の1級には合格しました

現在Yahooオークションの出品で評価が250を超えました。出品のための商品撮影を中心に私なりに学んだオークションのノウハウなどを書き綴っています。

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